2015年3月29日日曜日

VSANのまとめ2(vSphere6対応)

前回のVSAN5.5のまとめを前提に、オールフラッシュ(オールSSD)での構成が可能になった、VSAN6で、何がどのようになったかをまとめておきます。

http://www.vmware.com/files/jp/pdf/products/vsan/VSAN_Design_and_Sizing_Guide.pdf

を読むと

  • オールフラッシュでのVSAN構成は、VSAN6.0のみサポート
    (VSAN5.5のHDD+SSD構成との同一クラスターはサポートされる)
  • オールフラッシュ時は、10Gbpsネットワーク(VSAN VMKernel 用)が必須
    (ハイブリッドの場合は10Gbps推奨というのは、5.5同様)
  • オールフラッシュの最大ノードは32ノード
    (HDD+SSDでのハイブリッド構成の場合は、64ノード。ただし、VSAN5.5との混在環境の場合は、32ノード)
  • SSDは、キャッシュと記憶ノードの両方に使われる
  • オールフラッシュの有無にかかわらず、ESXiホストあたりの仮想マシンの最大数が200台
    (VSAN5.5までは、ESXi1台あたり100仮想マシンまで)
 というところがおおまかな変更点です。

 さて、肝心なディスクグループの構成についてですが、

There is a maximum of 5 disk groups (flash cache device + capacity devices) on an
ESXi host participating in a Virtual SAN cluster. A flash cache device could be a PCIe
flash device or a solid-state disk (SSD). Capacity devices can be either magnetic
disks for hybrid configurations or flash devices for all-flash configuration. Flash
cache devices are dedicated to an individual disk group: they cannot be shared with
other disk groups, nor can they be shared for other uses.

In hybrid configurations, there is a maximum of 7 magnetic disks per disk group for
the capacity layer and there is a maximum of 1 flash device for cache per disk group.

In all-flash configuration, there is a maximum of 7 flash devices per disk group for
the flash capacity layer and there is a maximum of 1 flash device for cache per disk
group.

という記載があります。

オールフラッシュであろうがなかろうが、
  • 1ノードあたりの5ディスクグループ
  • 1ディスクグループあたりの構成は
    1本のキャッシュメディアと1~7本の記憶領域メディア
となります。

つまり、ディスクグループ構成はVSAN6であっても何も変わらないということですね。

コンパチガイドにもよりますが、ひょっとするとキャッシュ用のSSDだけを高価なもので容量の比較的小さいものにして、記憶領域用SSDを大容量で低価格のSSDにすることも可能なのかもしれません。(キャッシュ用のSSDと記憶用のSSDを指定できるのかは、後日調査です)

VSANのまとめその1

VMwareが提唱するSoftware Defined Storage (いわゆるSDS)を実現する、VSAN。
こちらは、にわかに注目をされてきていますが、そもそも大丈夫なのか感が、まだぬぐえないところと、まだ情報が整理されていない感があります。
vSphere6になって、変わったところもありますが、まずは、基本的な構成を整理しておきましょう。

その前に時々ある質問

Q.Virtual Storage Appliance(VSA) の後継か?
A.VSAは、小規模向けで有りノードが3台までしかサポートされていなかった。また、アプライアンスでの提供であったが、VSANは、VMKernelに組み込まれたオーバーヘッドの少ないSDSを実現するテクノロジーである。

まずは、VSAにつてのVMwareの見解である。こうなるとそもそもVSAいったい何だったのかという突っ込みたくなるのはおいておきましょう。(VSAは提供終了となっています)

VSANは、以下の構成に注意をしましょう。(VSAN5.5時点での情報です)

構成の注意点
  • 最低3ノードから最大32ノードまで(推奨16ノード)
  • 1ノードについて5グループまでのディスクグループを作成可能
  • 1つのディスクグループに最低1本のSSDと1本~7本のHDDが必要
    (SSDが0本、またはHDDが0本という構成は不可)
  •  VMKernelに、VSAN同期用のNICが必要
    (1Gbpsでもよいが、10Gbpsが推奨)
  • 基本はミラーだが一時領域として、ミラー対象としないディスクの構成も可能。
    表現としてFTTと表現(許容される障害数)と記載される。
    通常は、0(ミラーなし)か1(1外部ノードへのミラー)が標準で、ミラーを複数個保有したい場合は、FTTを最大3(3外部ノードへのコピー)まで設定可能。
となります。


つまり、1ノードにおける最大記憶装置の積載数は、
  • SSD:1本×5グループ=5本
  • HDD:7本×5グループ=45本
となります。

尚、容量計算は、FTTにより異なるが、SSDは、キャッシュとして利用されるため、実容量として積算されないと言うことに注意が必要です。

通常のストレージで言われる、NVRAMキャッシュ(一次キャッシュ)に相当する部分を、SSDで対応するため、SSDのRead/Writeは、実際の仮想マシンのIOに比べて、相当に増えます。
ということは、SSDの寿命が短くなることが想定されます。

尚、VSANは、ハードウェアの対応可否が結構厳しいです。
構成にはかならず、互換性ガイドを参照する必要があります。

VMware VSAN互換性リスト
http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=vsan

vSphere6から、オールSSDでの対応が行けるようになったので、その際の構成情報はまた別途整理しましょう。

2015年3月14日土曜日

VCPの有効期限が延びました

VCPを2013年3月10日より前に取得している人は、2年間有効期限が発動され、2015年3月10までに更新試験を受けないと、資格が執行するという話しは、VCPホルダーな皆さんに結構な衝撃でした。
そもそもは、vSphere 3 → 4 → 5と2年おきにメインバージョンが新しくリリースされていたのですが、vSphere5あたりから、5.0 → 5.1 → 5.5とメインバージョンがあがらず、VCPホルダーの有効期限が3年を超えてしまう事態が起きてしまい、急遽2年更新という有効期限に変更をしたように思われます。
私も、2015/3/10で期限が切れる対象者であり。3/7にバタバタと受験をした背景があります。


しかし、VMから3/10になんと、期限延長が発表されました。(VMware Blogより)



なんと、5/8まで延長するよとのこと。 しかし、なにも3/10の期限日に発表するというのはいかがなもんですかね。 パートナーセントラルにも記載があります。


vSphere6発表 その周辺ソフトも結構変更点有り

3/12にいよいよ待ちに待ったvSphere6が発表になりました。
まずは、基本的なところで変更点のおさらい


  • FT構成時にvCPUが4コアまでサポート
  • vMotionが、vCenterまたぎ、WAN越えvMotionがサポート
  • MSFC(WSFC)(物理互換RDM)構成におけるvMotionサポート
  • vCenterにCA機能が搭載
  • vmware Data ProtectionにAdvance機能が標準搭載
仮想化基盤としては、完成の域に有り、あまりめぼしいアップデートはないですが、FTのマルチコアに関しては、結構魅力的ですね。

2015年3月7日土曜日

vCenter にログインできない(lookupservice/sdk - SSL certificate verification failed.)




vCenterにある日突然こんな画面が出て




vCenterにログインできなくなりました。

これは、vCenterアプライアンスを利用している際に、まれに表示されます。

[メッセージ]
Failed to connect to VMware Lookup Service https://x.x.x.x:7444/lookupservice/sdk - SSL certificate verification failed.


vCenter 5.xの場合の解決方法は、vCenterアプライアンスの管理画面に入ってSSL証明書を再生成することです。

https://x.x.x.x:5480/
で、vCenter 管理画面にログインします。(デフォルトは、UserName:root、パスワードvmwareです)




Adminタブを開き、Certificate regeneration enable をYesにして、Submitを押下した後、vCenterアプライアンスの再起動で直ります。
(5.1では、Select Toggle certificate setting so that the Certificate regeneration enabled をYESにします)