2015年5月11日月曜日

vSphere Replicationについて(3) vSphere6上で稼働するハードウェアバージョンV11の仮想マシンは、vSphere5.5上でレプリケート可能?

前回は物理的な要因で仮想マシンが構成することができないスペックのものをレプリケート&稼働できるかを確認しました。

では、vSphere6とvSphere5.5が混在している環境で、vSphere6からサポートされた仮想マシンバージョンv11の仮想マシンを、vSphere5.5の環境下でレプリケート&稼働できるのかを確認してみました。

結果から申しますと、レプリケートはなんらもんだ無く成功します。


では、実際にリカバって見ましょう。

リカバリ先のホストを選択する画面で、



チェックに引っかかってしまいました。vCenter Server 6で管理をしているため、レプリケートはするが、実際にリカバリする際、その仮想マシンを稼働させるホスト選択時に仮想マシンバージョンがチェックされるという動作のようです。

レプリケートされた側のストレージの中を見ると、以下のようになっています。


これをみるとわかるように、VMDKはそのままに、vmx等のファイルは拡張子の後ろに管理バージョン的なものが付与されています。このvmxのファイルの中身を開くと、普通のvmxファイルの為このファイルを直接編集して仮想マシンバージョンの値(virtualHW.version)を、10等にするとvSphere 5.5でも動作するのかもしれませんが、さすがにこれはサポート対象外ですので、仮にできたとしても自己責任にてどうぞ。

ということで、vSphere5.5のホストに接続されDataStoreにvSphere6でサポートされたハードウェアバージョン11の仮想マシンを、vSphere Replicatinでレプリケートさせることは可能です。但し、実際にリカバリする際に、リカバリする仮想マシンを稼働させるホストを選択する際にバージョンのチェックが行われ、今回の場合ですとチェックに引っかかり、vSphere5.5のホスト上でのリカバリはできないという結果になりました。

vSphere Replicationでのレプリケーションの際には、仮想マシンバージョンの事前確認をお忘れ無く。(いざというときのDRですので・・・)

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