2015年5月3日日曜日

vSphere6 アップデート情報(5) vCenter Server で利用するDBについて

vSphere6は、vCenter Serverにかなり大きな変更が入っています。
そのほとんどは、vCenter をまたいだなんらかの操作(vMotionやメディアサーバーなど)ができるようになったためです。vCenter Serverのリンクモードのアーキテクチャーが大きく変えたことで実現できた話ですが、その話は以前に書いた通りです。今回はvCenter Serverで利用できるデーターベースサーバーについて変更点を見てみたいと思います。

ちょっと昔の話ですが、vCenter Server 4.xや5.0時代は、そもそもvCenter Serverを構成するには、別途SQL Serverを用意しておかないといけないという暗黙の了解がありました。(OracleでもOKですが)

vCenter Serverのインストールが大変面倒ということもあり、vSphere5.1時代になって、アプライアンス版が登場しましたが、こいつも外部DB(Oracle Only)を接続しないと、Windows版vCenter Serverの標準DBである、SQL Server Expressと同等の「いわゆる最小の構成(ホスト5台、仮想マシン50台)が適用されていました。5.5になって、アプライアンス版は少し対象台数が増えましたが、6.0になってさらに管理可能台数が増えました。

まずは、おさらいもかねて...

アプライアンス版
vCenter Serverの
バージョン
最大管理可能
ホスト
最大管理可能
仮想マシン
DB
5.1520DB2
5.51003,000Postgres
61,00010,000Postgres


と実用に十分なスペックになっています。 まあ、アプライアンス版は5.5からある程度使いものになっていたのですがさらに、 Windows版を見てみましょう。

Windows版
vCenter Serverの
バージョン
最大管理可能
ホスト
最大管理可能
仮想マシン
DB
5.1520SQL Server Express
5.5520SQL Server Express
620200Postgres

そうなんです。Windows版もバンドルされるDBが、vPostgresに変わったことにより、最大数がホスト20台、仮想マシン200台に格上げされています。この規模であれば、中堅規模まではバンドル版DBでいけそうですね。 これで、Windows版のvCenter Serverを入れるのも楽になります。 ただし、6.0からは、アプライアンス版とWindows版の機能差異がなくなりましたので、あえてWindowsを選択するということ自体がなくなるかもしれません。

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