2015年7月26日日曜日

Horizon for Linux を試す(1) 概要と要件を確認する

先日のHorizon 6.1.1にリリースに伴い、Horizon for Linux及び、LinuxOSをホストOSとした、VDIが実現可能になりました。

現段階でサポートされているOSは、


Linux ディストリビューションアーキテクチャ
Ubuntu 12.04x86 および x64
RHEL 6.6x86 および x64
CentOS 6.6x86 および x64
NeoKylin 6、NeoKylin 6 Update 1x86 および x64


となっておりますが、

その他の Linux ディストリビューションは、View Agent のサポートについて認定されていませんが、View Agent ソフトウェアではこれらのディストリビューションを使用しても構いません。認定されていないディストリビューションもぜひお試しください。たとえば、RHEL 6.5、CentOS 6.5、RHEL 7、Ubuntu 14.04、および UbuntuKylin 14.04のディストリビューションは使用できるはずです


(参考)
https://pubs.vmware.com/horizon-61-view/index.jsp#com.vmware.horizon-view.linuxdesktops.doc/GUID-E268BDBF-1D89-492B-8563-88936FD6607A.html

と記載があります。まあやってみなさい的な話しなんでしょうね...。

ちなみに、このAgentは、Javaベースで動作するようで、agentをインストールする際に自動的にJREをダウンロードするように作られています。
この理屈から考えても、JVMがきちんと動作すれば、OSは特に問わない気がしますね。

インターネットに接続できない場合は、OSにあったJREの1.7.xをインストールしておく必要があります。

必要なJREは、

Linux ディストリビューションJRE のバージョン
Ubuntu 12.04Oracle Java 1.7.0_80
RHEL 6.6Oracle jre-7u79 (1.7.0_79)
CentOS 6.6Oracle jre-7u79 (1.7.0_79)
NeokylinOracle jre-7u79 (1.7.0_79)

と記載があります。

その他に必須な事項として、記載事項にはないのですが、どうやらsimpleVNCなるものが必要なようです。要は、LinuxOSインストール時にVNC-Serverを入れておけばOKのようです。

意外と簡単と思いつつも、実は、その他に要件があります。


Linux 版 View Agent のこのリリースにはいくつかの制約が適用されます。
  • シングル サインオン (SSO) はサポートされません。Horizon 6 にログインしリモート デスクトップを起動した後は、ユーザーは Linux ゲスト OS にログインする必要があります。
  • 自動デスクトップ プールでのみ提供される自動プロビジョニングおよびその他の機能は、サポートされません。たとえば、ログオフ操作の更新は、利用できません。
  • ローカル デバイスは、リモート デスクトップで使用できません。たとえば、USB リダイレクト、仮想印刷、ロケーションベースの印刷、クリップボードのリダイレクト、リアルタイム オーディオ ビデオ、およびスマート カードはサポートされません。
  • HTML アクセスはサポートされません。  
と記載されています。
(参考)
https://pubs.vmware.com/horizon-61-view/index.jsp#com.vmware.horizon-view.linuxdesktops.doc/GUID-67F7E8D6-E98C-4242-94E3-E146A7B1852B.html


つまり、View Administratorで提供される、自動プロビジョニングや管理機能が一切提供されないと言うことになります。
ということは、リンククローンデスクトップができない?という事になりますが、たしかに「Composer」は未サポートです。ただし、PowerShellを用いたリンククローンデスクトップを作成することは可能です。例としては、「検証環境で、サーバーOSの仮想マシンをリンククローンで構成する (PowerCLI+LinkedCloneで手間短縮)」を参考にしてください。

また、VMwareのドキュメントにもCSVから仮想マシンを展開するPowerCLIのサンプルスクリプトが掲載されております。

(参考)
Linux デスクトップ マシンのクローンを作成するサンプル PowerCLI スクリプト


なんとなく、取り急ぎAgentでサポートしたけど、View Administratorの管理はまだできていないから、ハードウェアPCoIPオフロードカード搭載機種と同じようにViewで個別で登録管理してください的な感じですね。


さて、あともう3つこっそり記載された要件があります。

展開環境で Windows Server 2012 や Windows Server 2012 R2 Active Directory (AD) サーバが使用されている場合、元に戻せるパスワードの暗号化を有効にします。 

(参考)
リモート デスクトップを展開するために Linux ゲスト OS を準備する

この手順をきっちりやって置かないと、何度やってもうまくいきません...。(相当はまりました)

あとは、XWindowについてです。

gnome デスクトップ環境として仮想マシンを構成します。
基本的な接続およびオーディオとビデオは Kubuntu などのいくつかのディストリビューションで正しく動作しますが、KDE による View Agent のサポートは認定されていません。

と記載があります。要はGNOME以外は基本的にサポート外と言うことなのでしょう。
こちらも押さえておく必要がありますね。

最後は、DNSについてです。

インストール後に、View Agent は View 接続サーバ インスタンスの FQDN のリストを構成ファイル /etc/vmware/viewagent-machine.cfg に保存します。View Agent をインストールするときに -b パラメータで View 接続サーバ インスタンスの IP アドレスを指定している場合であっても、View Agent は FQDN を使用します

要は、クライアントとViewConnectionServerがそれぞれFQDNで名前解決ができるようにDNSの設定(レコード追加)があらかじめ必要だと言うことですね。

さあ、ここまで押さえておけば大丈夫です。次回は実際に導入するところを見ていきたいと思います。


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