2015年9月27日日曜日

Oracle SE2へのマイグレーション方法

先日、クラウドライセンスとOracleについて、投稿しましたが、いろいろと追加の質問を頂きましたので、番外編として、既存のOracleライセンスからOracle SE2へ移行についていただいたQAを記載したいと思います。

Q.SE2の金額は?
A.今までのSEと同等の金額になるようです。価格の比較表は以下の通りです。


項目SESE OneSE2

Named User Plus
ライセンス¥42,000¥21,600¥42,000
保守¥9,240¥4,752¥9,240

Processor
ライセンス¥2,100,000¥696,000¥2,100,000
保守¥462,000¥153,120¥462,000
利用可能バージョン~12.1.0.1制限なし
機能RAC可能
(4CPUまで)
RAC不可RAC可能
(2CPUまで)
最低購入数1サーバーあたり
5NUP
1サーバーあたり
10NUP



Q.SE2はいつから発売されるのですか?

A.2015年10月1日より日本でも発売開始となります。



Q.SEやSEOneは買えなくなるの?

A.現時点でSEやSEOneは、販売終了日は公表されていませんが、近いうちに販売終了になと思われます。
2015/11/26更新
日本オラクルから、販売終了のアナウンスが発表されました。
最終は、2016年2月末です。
詳しくは、Oracle SE/SE Oneの販売終了日がアナウンスされましたをご参照ください。



Q.今までSEやSEOneを持っていた場合、SE2への移行方法はあるの?

A.既存契約で保守契約が有る場合、マイグレーションが可能です。
ただし、マイグレーションを行った場合、SE2での制限事項に合わせる必要があります。
たとえば、既存環境でSEを利用して2Wayのサーバー2台を利用したRACを構築している場合、SE2に移行した場合、4CPUでのRAC構成はライセンス違反になるため、各ノードのCPUを無効にする必要があります。(本番環境で動作している場合、これは難しいでしょうけど・・・)

マイグレーションの方法は以下の通りです。

既存ライセンスがSEから、SE2への移行

NUPの場合
保守契約期間中であれば、無償で既存ライセンスと1:1で移行可能です。
ただし、既存ライセンスが10NUP以下のライセンス保有の場合、最低購入数を割っていますので、新規で10NUPになるよう、足りないライセンスを追加で新規購入する必要があります。

Processorの場合
保守契約期間中であれば、無償で既存ライセンスと1:1で移行可能です。


既存ライセンスがSEOneから、SE2への移行

NUPの場合
既存保守契約期間中であれば、現行の保守費用の20%上乗せをすることで、既存ライセンスと1:1で移行することが可能です。
ただし、既存ライセンスが10NUP以下のライセンス保有の場合、最低購入数を割っていますので、新規で10NUPになるよう、足りないライセンスを追加で新規購入する必要があります。

Processorの場合
保守契約期間中であれば、現行の保守費用の20%上乗せをすることで、既存ライセンスと1:1で移行することが可能です。



Q.12.1.0.2をSEやSEOneで利用することはできないのですか?
A.SEやSEOneで適用できるライセンスは、12.1.0.1までです。従って、12.1.0.2を利用したい場合は、 SE2へのライセンスマイグレーション(移行)が必要です。

2016.1.25
尚、保守契約がない場合におけるマグレーション方法のFAQを追加しました。
Oracle SE2へのマイグレーション (保守契約がない場合)



SE2の疑問な点は、晴れましたでしょうか?
そのほか条件等は、

クラウド時代のライセンスについて考えてみる(番外編・Oracle SE2について) 

を参考にしていただければと思います。





2015年9月23日水曜日

「View Composerに接続できません」を解決する

Horizon View 6.2が出たことですので、vCenter Server 6.0 Update 1との組み合わせで環境を構築し、ComposerをView Administratorで登録しようとしたところ、
「View Composerに接続できません」というエラーが出て先に進めない事象に遭遇しましたので、その解決法をご紹介したいと思います。


さて、環境は以下の通りです。
Windows版のvCenter ServerとSQLServerの構成に、View Composerをインストールした環境です。

この環境の場合、View Administratorでの設定は、vCenter ServerとComposerが同様の環境に入っていますので、設定は以下の画面で設定することが想定されます。

しかし、これが間違いの元のようです。

ポイントはADの設定です。
まず、vCenter Serverのインストールする仮想マシンがドメインに参加していなければそもそもですが、仮にドメイン参加をしていても、vCenter Serverを認証に利用する設定をしていなければ、このオプションは選択しても、エラーが出てしまいます。


ということで、vCenter Serverでアイデンティティソースとして追加すればそれで、解決するのですが、ADの認証はvCenter Serverで使いたくない場合はどうすればよいでしょうか?

※vCenter ServerでAD認証する設定は、vSphere6 アップデート情報(3) vCenter Server Appliance 6でAictive Directory認証を利用する をご参考ください。

ここで、ポイントです。
View Administratorの根本に、vCenter ServerもComposerもAD認証で行うことが前提で、「View ComposerをvCenter Serverと一緒にインストール」のオプションが存在しています。この場合、vCenter Serverの登録で入力した認証情報を使って、Composerも認証しようとします。

vCenter Serverは、現行vCenter ServerのSSO機能で認証することがデフォルトになっておりますが、ComposerはWindowsのアカウントでした認証することができません。

ということで、解決法は、vCenter Serverの登録には、vCenter Serverで利用するSSOのアカウント(デフォルトは、administrator@vsphere.local)を入力します。

では、Composerはどのオプションで選択するかというと、「スタンドアロン View Composer Server」を選択します。ここで、vCenter Serverが参加しているADドメインの認証情報を入力します。
もちろんサーバーアドレスは、ComposerとvCentre Serverが同居していますので、vCenter ServerのIPアドレスを入力します。
View Composerは、vCenter ServerのSSO認証をサポートしていないため、ここはADのアカウントを入力します。

これで、無事に登録ができるはずです。
vCenter Server 5.5からは、vCenter ServerのSSOアカウントが有効でADアカウントの利用は別途vCenter Serverへ設定を行わないと、利用できませんのでこのような問題が発生してしまっているようですね。(Viewのこの設定に対する考え方が若干古いのかもしれません)

これで、万事解決です。

※vCenter Serverの認証でAD認証を利用為たい場合は、
vSphere6 アップデート情報(3) vCenter Server Appliance 6でAictive Directory認証を利用する 

をご参考ください。















vSphere6.0U1アップデート情報(その3) PSCの証明書機能がGUI化されました

vSphere6からの新機能であった、SSOからPSCへの機能変更。
vCenter Server内に保有する機能をSSOから、SSOにプラスして、証明書の発行機関機能を備えた(さらにライセンス管理等も含む)PSCへと変更されました。

このPSCで付加された機能である証明書発行機能は、現行コマンドベースでしか作業ができずやや見劣りする機能でした。

さてこの証明書発行機能がついにGUI対応になりました。
もちろん、vCenter Server (アプライアンスを含む)Update1からとなります。

では、どうやって使うのかですが、
https://vCenterServerのIP(もしくはFQDN)/psc

に、Webブラウザーからアクセスすることで利用可能です。

ログインは、vCenter ServerのSSOアカウント(デフォルトは、administrator@vsphere.local)でログインします。

画面からは証明書の一覧等を見ることができます。

ただ、証明書ストア追加等がどうも画面からできないような感じです。


エントリーも追加はできるのですが、証明書発行を行う画面がどうも見当たりません。
どうやら、まだCSRから証明書の発行など、本格的な証明書機関として利用するには、CLIが必要なようですが、 画面ができたと言うことは次のアップデートあたりでおよそ証明書要求ができる画面ができそうな気がしますね。









vSphere6.0U1アップデート情報(その2) 以外の変更点が多いvCenter Server Appliance 6.0 U1

VMWorld 2015にて、vCenter Server 6.0Updatee1が発表されました。

Update1というと例年ですと多少の機能アップ(ブラッシュアップ)とパッチの適用済みモジュールの提供というイメージ強かったのですが、今回はUpdate1という割に、結構なアップデートが入っているようです。

今回は、vCenter Server Appliance 6.0Update1についての変更点を見てみたいと思います。

その一番の変更点は、いわゆる管理サイト「ポート5480」の復活です。

アクセス方法は、
https://vCenterServerのFQDN(or IPアドレス):5480/
です。


このサイトは、rootユーザーと、vCenter Server Appliacneをインストールする時に入れた、rootアカウントのパスワードでログインします。

ログインするとステータス画面が表示されます。
vROps的なステータスアイコンで状態を確認することができます。

続いて、アクセスの項を見てみましょう。

こちらで、SSHやシェルの有効/無効が設定可能です。

では、気になるネットワークの項を見てみましょう。
なんと、vCenter Server にログインせずにvCSAのIPアドレスが変更できてしまいます。
では、今までの方法であった、 「管理」→「システム構成」→「ノード」からvCSAのIPアドレスの変更画面がありましたが、こちらの機能はきちんと残っています。

では、続いて時刻の項はどうでしょうか。

なんと、今までコンソールでした設定ができなかったタイムゾーンの設定が、画面からできるようになりました!
デプロイしたばかりのvCSAは、UTCになっていますので、適宜変更が必要になります。

では、更新の項を見てみましょう。
アップデートの設定がこちらで可能なようです。
注目は、自動アップデート確認機能ですね。(勝手にアップデートはされないですが、アップデートを常にチェックしてくれるのは結構便利な機能ですね。ただ、これの確認はこの画面を開かないとわからないのかもしれませんが・・・)

 では、最後に管理の項を見てみましょう。

こちらで、rootのパスワードの変更が可能です。

注目すべきところは、rootのパスワード有効期限です。
デフォルトで365日で設定されています!

こちらは、気をつけておかないとログインできなくなる可能性もありますので、注意が必要ですね。

最後になりましたが、この管理サイトは、いつものVMチックな管理画面ですが、Flashベースではなく、HTMLベースで作成されています。
ですので、操作も軽い感じです。

普段は使わない機能ですが、困った時のアプライアンス設定機能ですので、是非押さえておきたい変更点だと思います。












vSphere6.0U1アップデート情報(その1) vSphere6でリリースされたコンテンツライブラリ機能が、Essentialから利用可能に!

vSphere6から、リリースされた新機能であるコンテンツライブラリ。

仮想マシンテンプレートやISOイメージを、ライブラリ化して、vCenter Serverを跨いで利用可能となる便利な機能です(実質、現行ではISOファイルをライブラリからマウントする機能がありませんが・・・)

さてこの、コンテンツライブラリ機能は、当初、vSphere Enterprise Plusでしか利用できない機能で、あまり親近感のある機能ではありませんでしたが、今回のVMWorld 2015の発表により、vSphere Essentialから、コンテンツライブラリの機能が利用できるようになりました。

最大のメリットは、vCenter Serverを跨いで仮想マシン等のテンプレートが利用できるのがメリットですが、およそ今後のアップデートでISOファイル等もライブラリからマウントできるようになると思いますので、そうなれば、今までのようなISOファイルを個別でDataStoreに配置して管理するような事も無くなると、非常に楽ですね。





クラウド時代のライセンスについて考えてみる(番外編・Oracle SE2について)

さて、先ほどはクラウド上でOracleライセンスの考え方とvCloud Air上でのOracle製品動作における注意点を見ていきました。

さて、ちょっと余談ですがOracleのライセンスについても最近アップデートがありましたので併せてお知らせをしておきたいと思います。

いままでの、OracleDatabase製品のライセンスは、

Enterprise Edition(EE)
最上級ライセンス。価格は高いが高機能で、ライセンス上の上限はない。

Standard Edition(SE)
物理CPUが合計で4CPU以内の環境でクラスターの構成が可能。
SE-RACの構築はこのライセンスが必要
最小ユーザーは5NUP

Standard Edition One(SEOne)
物理CPUが、2CPU以内での環境での利用が可能。
(1サーバーで2CPU搭載している場合は、クラスターの構成が不可能)
SE-RACは構成できないが、Oracle Fail Safeを使った、クラスターは構成可能
最小構成は5NUP
となっておりました。
しかし、最近Oracleからの発表が有り、Standard Edition OneとStandard Editionの販売終了予定がアナウンスされました。※まだ、販売終了の具体的な日付はアナウンスされていませんが、終息の予定は発表されています。

で、新しく発表されたのが、Oracle SE2なるライセンスです。

SE2は、日本では、2015年10月1日からの販売開始になると日本オラクルより発表されました。



こちらは、

  • 最小10NUPからの手配
  • 1クラスターにおける構成は、最大2CPUまで
  • SE-RACの構築が可能(ただし、RAC構築時は、1CPU×2台のサーバー構成
  • 同時使用できるCPUコア(スレッド)は、8スレッド/ノード
    (つまり、1サーバーで8コア以上のCPUを搭載しても実際意味が無い
ということになります。

わかりやすく言うと、SEOneの既存の制限ににRAC機能が搭載された程度で、価格がSEと同じになったと言うことになります。

(Oracle SE2の参考価格)
  • 1 Processor License : $17,500
  • 1 Named User Plus License : $ 350
 
個人的に言えば、 これはライセンス体系の改悪ですね。


また、これは、OracleDatabaseの「12.1.0.2」から適用されるとのことです。

ということは、今まで、Oracle11gや、12cのSEやSEOneのライセンスと保守契約ユーザーはどうなるのでしょうか?

答えは、Oracle SE2へのライセンスアップグレードが必要となります。
つまり、従来のSEやSEOneのライセンスと保守を保有しているユーザーであっても、Oracle 12.1.0.2は、そのままでは利用ができないと言うことになります。

12.1.0.1までは、今までのSEやSEOneで提供されていて、0.0.0.1バージョンが上がったら(事実上バグ修正レベル)で、ライセンスアップグレードが必要というのもちょっとユーザーにとってはハードルの高い話しな気がします。

12.1.0.2のパッチが、EEでしか出ず、SE/SEOneでリリースされなかったのがどうも怪しいという噂が流れていましたが、まさかこのような形のライセンス体系になるとはびっくりです。
12cの最大のメリットは、マルチテナント機能ですが、マルチテナント機能はEEでしか利用できませんので、 SEやSEOneでは、12cの最大の魅力の恩恵を受けることができなかったというのは事実ではあります。

ただ、もうすぐSEやSEOneは、手配ができなくなることが予想されますので、予算取りなどをされている場合は、要注意が必要です。

2016/11/26更新
Oracle SE/SE2の販売終了日が発表されました。
詳細は、Oracle SE/SE Oneの販売終了日がアナウンスされました をご参照ください。

(参考)
ORACLE SOFTWARE INVESTMENT GUIDE
http://www.oracle.com/us/corporate/pricing/sig-070616.pdf

P.12 抜粋
Standard Edition2 Oracle Database Standard Edition 2 may only be licensed on servers that have a maximum capacity of 2 sockets. When used with Oracle Real Application Clusters, Oracle Database Standard Edition 2 may only be licensed on a maximum of 2 one-socket servers. In addition, notwithstanding any provision in Your Oracle license agreement to the contrary, each Oracle Database Standard Edition 2 database may use a maximum of 16 CPU threads at any time. When used with Oracle Real Application Clusters, each Oracle Database Standard Edition 2 database may use a maximum of 8 CPU threads per instance at any time.




クラウド時代のライセンスを考えてみる(その2・Oracle編)

以前に、マイクロソフト系のソフトウェアライセンス体系について、クラウド上で必要なライセンスを見てみました。

では、MSと同じように基幹システムで利用しているOracleに関して、今回は見てみたいと思います。

実は、Oracle製品をvCloud Airで動作させるためには、DedicatedCloud、すなわち契約者占有型のクラウド環境でしか動作が認められていません。VPC、つまり共有型のクラウドでは、システム上は問題なく動作しますが、ライセンス的に稼働が認められていないことになります。

これは、vCloud Airだけに課された課題ではなく、一般的なクラウドサービスにおいてもライセンス上動作不可能なパブリッククラウドがあります。

これは、Oracleのライセンス体系が、物理ハードウェアに紐付いたライセンスに基づくためです。

vCloud Airの場合、Dedicated Cloudは、CPUやメモリーなどの各リソースは、顧客専用に割り当たっているため、その物理スペックに応じたライセンスを購入すれば、利用可能です。

一方、Virtual Private Cloud、つまり共有型の場合、vCloud Airは、HAの技術でどこかのノードにフェールオーバーする可能性があることと、メンテナンスやDRSによる負荷分散のためvMotionする可能性もあるので、Oracleがインストールされている仮想マシンが動作する可能性があるハードウェアのリソースすべての分のライセンスを購入する必要があります。

これは、オンプレミス環境でOracleを構築する際にも適用されます。
たとえば、2Way(2つのCPUを搭載したIAサーバー)を20台でvSphereでHA構成を組んでいた場合、ライセンスとしては、

CPUライセンスの場合
 2CPU × 20台 = 40vCPU

NUPライセンスの場合(たとえば10NUP手配の場合)
 10NUP(人数) × 20台 = 200NUP

の手配が必要となります。

仮想化におけるOracleのライセンスポリシーはこちらで確認できます。
https://faq.oracle.co.jp/app/answers/detail/a_id/2673/session/L3RpbWUvMTQ0Mjk4MDI5MC9zaWQvdjlBTnk5eG0%3D


OracleVMだったら、仮想マシンのライセンスだけでよかったはずですよねと思われている方もいるかもしれませんが、それはOracleVMが出た当初の話しで、現在は、ハイパーバイザー型の仮想化環境上で動作させる場合、その種類に関係なく同じライセンスの方式が適用されます。

こう考えるとOracleは、仮想化環境で動作させるには非常にハードルの高い製品となります。

ちなみに、AWSやAzureは、Oracleが使えるのはなぜ?と思われるかもしれませんが、これは、Amazon社やMicrosoft社が、Oracle社と個別契約を行い、あらかじめ多額のライセンス料をOracleに支払った上で利用可能となっているそうです。

vCloud AirのVPCでも、Oracle製品が利用可能になってほしいものですが、Oralce自信のライセンス体系が、クラウドファースト時代にちょっと合っていないレガシーな考え方ですので、こちらも見直してほしいものです。





2015年9月20日日曜日

Horizon Viewで「プロビジョニング中にエラーが発生しました:View Composer Fault: VC operation exceeded the task timeout limit of 60 mins set by View Composer」

Horizon Viewの検証を行っていたら、

なメッセージが表示されて、正しく仮想デスクトップがプロビジョニングされない症状に出くわいました。検証環境のストレージがしょぼいので、時間がかかってタイムアウトしているようです。

調べているとコンポーザーのタイムアウト値に影響している模様。
こういうときは、KBを確認してみましょう。

Provisioning View desktops fail with the error: View Composer Fault: VC operation exceeded the task timeout limit set by View Composer (2030047)

これを確認することで。タイムアウト値を伸ばすことができるようです。

では具体的な手順を確認しましょう。


1.VMware View Composer サービスを停止します。. 詳細はKB1003895を確認しましょう。

2.Composerインストールフォルダを開きます。
 デフォルトですと、「C:\Program Files (x86)\VMware\VMware View Composer\」になります。


3.SviWebService.exe.configのバックアップを取得したのち、メモ帳で「SviWebService.exe.config」を開きます。

<VirtualCenter PropertyCollectorTimeout="60" />を見つけます。
<VirtualCenter PropertyCollectorTimeout="60" VcTaskTimeout="120" />

と、VcTaskTimeout="120"を追加します。(KBでは、90になっていますが、時間は適宜環境に合わせて変更しましょう)

4.もし、PropertyCollectorTimeoutが見つからない場合は、VcTaskTimeoutを検索してそのまま値を変更します。

ちなみに、単位は「分」となります。

5.ファイルを保存し、VMware View Composer サービスを起動します。
起動の詳細操作に関しては、KB1003895を確認しましょう。

これだけで、完了です。
プロビジョニングに時間がかかる場合には、抑えておきたい設定方法です。






2015年9月12日土曜日

vCenter ServerがなくてもWeb画面から管理可能 vSphere Embeded Host ClientがTech Previewへ

vSphere6でもかろうじて残った、vSphere Clientですが、次のリリースからサポートされなくなるのは既定路線な話しです。
では、VMware Hypervisorとして、ESXi単体で利用しているユーザーは、もう利用できなくなるのでしょうか?
また、ESXiに簡易的な設定を行うUIは、もう提供されなくなるのでしょうか?

どうやら、その心配はなさそうです。
先月に「vSphere Embeded Host Client」なるものが、Tech Previewとして、VMware LABSに公開されました。
インストールは簡単、vibファイルをESXiにインストーするだけです。

vibファイルをデーターストアに保管し、
esxcli software vib install -v /vmfs/volumes/satastore1/esxui-2976804.vib
を、実行しESXiを再起動するだけです。

インストールが完了したら、
https://ESXiホストIP/ui/
で、ログイン画面が表示されます。

ログイン画面は、vCenter Serverとほとんど同じですね。

ログインすると、こんな感じの画面です。仮想マシンの一覧がきちんと表示されます。
vSphere Web Clientと比べて、うれしいことはなんとHTML5ベースで作成されており、パフォーマンスがよいことですね。Flashベースと違いプラグインが不要なところもメリットです。


また、画面コンソールを見るときもVMRCベースではなく、HTML5形式でそのまま表示されます。
これは、便利です。
ただ、現行では、Ctrl+Alt+Insertによる「Ctrl+Alt+Delete」はサポートされていないようです。

仮想マシンの作成時も、従来ではサポートされていなかった、ハードウェアバージョン9以降であっても作成が可能です。


もちろん、仮想マシンの編集も可能です。

簡易的な操作は、正直これで十分な感じです。

試ししたい方は、
https://labs.vmware.com/flings/esxi-embedded-host-client
より、ダウンロード可能です。



vSphere 6.0 Update1 (ESXi6.0U1 / vCenter Server 6.0U1) リリース!

VMWorldの発表で軒並みVM製品のバージョンアップリリースが発表されています。

その中でもVMwareの中核である、vSphereが、6.0 Update1としてバージョンアップしました。

では、早速バージョンアップの中身を見ていきましょう

ESXi6.0 U1
  • 低遅延仮想マシンに関連付けられた追加システムコンテキストに対する排他的なアフィニティ
    このリリースでは、ほとんどのシステム コンテキストがまだワールドレットである vSphere 6.0 の問題に対処するための新しい VMX オプション sched.cpu.latencySensitivity.sysContexts が導入されています。スケジューラは、各仮想マシンに sched.cpu.latencySensitivity.sysContexts オプションを使用して、遅延の影響を受けやすいワークロードに関与している可能性のある一連のシステム コンテキストを自動的に識別します。これらのシステム コンテキストそれぞれに対して、1 つの専用物理コアへの排他的なアフィニティが提供されます。VMX オプション sched.cpu.latencySensitivity.sysContexts は、1 つの低遅延の仮想マシンがシステム コンテキストに対して排他的なコアをいくつ取得できるかを示します。

  • SSL 暗号スイートのサポート
    ESXi は ESXi と Active Directory 間の Kerberos 通信の AES256-CTS/AES128-CTS/RC4-HMAC 暗号化のみをサポートするように修正されました。

  • I/O フィルタ
    vSphere APIs for I/O Filtering (VAIO) は、第三者が I/O フィルタと呼ばれるソフトウェア コンポーネントを作成するためのフレームワークを提供します。フィルタは ESXi ホストにインストールすることができ、仮想マシンのゲスト OS と仮想ディスク間を移動する I/O 要求を処理することで仮想マシンに追加のデータサービスを提供することができます。

と、あまり目立った新機能はありませんが、低速な仮想マシン対して優先的にコアを割り当てるような機能が追加されたのはちょっと気になりますね。
I/Oフィルターに関しては、vSphere6発表時からの機能でしたので、やっとの実装といった感じですね。

では、いつもの注意点も確認しておきましょう。

  • サポート対象外の CPU に対するアップグレードおよびインストールの禁止
    vSphere 6.0 は 2006 年 6 月(第 3 四半期)以降に製造されたプロセッサのみをサポートしています。vSphere 5.x でサポートされていたプロセッサの中で、vSphere 6.0 は次のプロセッサをサポートしません。
    • AMD Opteron 12xx シリーズ
    • AMD Opteron 22xx シリーズ
    • AMD Operton 82xx シリーズ
と、これはこっそりな話しですね、実はOpteronをvSphere6はサポートしていないんです。(コンパチリストからも確かに外れています)こちらは、要注意事項です!!


  • 組み込み Platform Services Controller から外部 Platform Services Controller への移行
    Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server は、外部 Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server に自動的に移行することはできません。この移行ユーティリティのテストが完了していません。
    vCenter Server をインストールする前に、必要なデプロイ オプションを決定します。複数の vCenter Server がレプリケーションのセットアップに必要な場合は、外部 Platform Services Controller が組み込まれた vCenter を必ずデプロイしてください。
こちらは、vSphere6.0のリリース時からアナウンスされていた内容ですね。 vCenter Serverを複数展開する予定がある場合は、PSCを外部に独立させておかないと、Closs vCenter vMotionなどが簡単に利用できないので、要注意です。


インストールの問題で、重要そうなものは以下の通りです。

  • 新規 最新の VMware Tools パッケージのインストール後に、VMware Tools サービスのユーザー プロセスが Linux OS で実行されなくなる場合がある
    Linux OS で、VMware Tools のアップグレードやインストールの問題が発生したり、最新の VMware Tools パッケージのインストール後に、VMware Tools サービス (vmtoolsd) のユーザー プロセスが実行されない場合があります。この問題は、glibc のバージョンが 2.5 よりも古い場合に発生します(SLES10sp4 など)。
    • 回避策:Linux glibc をバージョン 2.5 以上にアップグレードしてください。

  • ESXi の 6.0 へのアップグレード後に、前にドメインに追加されたホストがそのドメインに参加されなくなった
    vSphere 5.5 から vSphere 6.0 に初めてアップグレードする際、Active Directory の構成は保持されません。
    • ドメインへの再参加をしてください。
  • 新規 ホストを Virtual SAN クラスタに追加すると、インストーラ エラーがトリガされる
    ESXi ホストを、HA および Virtual SAN 健全性サービスが有効なクラスタに追加するときに、VIB インストールの競合状態が原因で次のエラーのいずれか、または両方が発生する場合があります。

    タスク ビューの [vSphere HA の構成] タスクが、次のようなエラー メッセージが表示されて失敗する場合があります。
    vCenter Server Agent Service をインストールできません。不明なインストーラ エラー
    [エージェントの有効化] タスクが、次のようなエラー メッセージが表示されて失敗する場合があります。操作を完了できません。詳細はイベント ログを確認してください。

    回避策:
    • HA 構成の障害を修正するには、ホストを再起動し、以下のように HA を再構成します。
    • [ホストとクラスタ] ビュー -> クラスタ名をクリック -> [管理] タブ -> vSphere HAエージェント タスクの障害を修正して有効にするには、クラスタ ビューに進み、以下のように VSAN 健全性サービスの有効化を試みます。
    •  [ホストとクラスタ] ビュー -> クラスタ名をクリック -> [管理] タブ -> Virtual SAN カテゴリの [健全性] の順に選択し、一番上の [再試行] ボタンをクリック


ではでは、vCenter Servere 6.0 U1を見てみましょう。


vCenter Server 6.0 Update 1

  • カスタマ エクスペリエンス改善プログラム
    カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) では、VMware の製品とサービスの改善や問題点の修正に役立つ情報が VMware に提供されます。CEIP への参加を選択すると、VMware 製品とサービスのご利用に関する技術情報を、CEIP レポートとして VMware が定期的に収集します。この情報は、お客様個人を特定するものではありません。詳細については、vSphere ドキュメント センターを参照してください。
  • 機能拡張
    vSphere Web Client のスイート UI がデフォルトで有効化されるようになりました。
  • SSLv3 のサポート
    デフォルトで SSLv3 のサポートが無効になります。
こちらは、目立ったアップデートはそこまでないですね。
スイートUIがデフォルトで有効化というのはいったいなんでしょうね...。
こちらはインストール後是非確認してみたいと思います。

ではでは、修正されたバグの内容です。
  • vCenter Server をバージョン 5.5 Update 2b から 6.0 にアップグレードしようとすると失敗する
  • vSphere Replication の設定時にレプリケーション構成が失敗する
  • vSphere Web Client プラグインのダウンロードに失敗する場合がある
  • RHEL6 のカスタマイズによってゲートウェイが更新されない
  • Mozilla Firefox をバージョン 39 以降にアップグレードすると、VMware vSphere Web Client統合プラグイン 6.0 が機能しなくなる
  • vSphere Client で、データストアの削除タスクの状態が [処理中] のままになる
  • パワーオフ状態の仮想マシンで Fault Tolerance を有効にしようとすると失敗する場合がある
  • 仮想マシンに対して Fault Tolerance をオンにしようとすると失敗する場合がある
個人的には、FireFoxのPluginが有効にならない問題が解決できたのはうれしいところです。

続いて既知の問題を見ていきましょう。


  • 定義済み権限の動作が vSphere Client と Web Client との間で異なる 権限がフォルダ レベルでのみ定義されている場合は、Web Client での仮想マシンのフォルダ間移動はできず、次のようなエラーが表示されます。

    「このアクションは今回選択したオブジェクトでは使用できません。」

    回避策:なし 
  • 新規 [Windows セッションの認証情報を使用する] オプションを使用して vSphere Client にログインできない
    [Windows セッションの認証情報を使用する] オプションを指定して vSphere Client にログインしようとしても、ログインに構成されたタイムアウト値を超過するために失敗する場合があります。次のようなエラー メッセージが表示されます。

    Windows セッションの認証情報を使用してこのサーバにログインすることができませんでした。ユーザー名とパスワードを入力してください。 
    • この領域のパフォーマンスが改善されたため、今回のリリースで、この問題は修正されました。テキスト ボックスで ASCII 以外の文字または拡張 ASCII 文字を使用すると Windows 版 vCenter Server と vCenter Server Appliance のインストールが失敗する
  • Windows 版 vCenter Server または vCenter Server Appliance のインストール中に、ASCII 以外の文字または拡張 ASCII 文字(é、è、ä、ö など)をテキスト ボックスに入力すると、インストール プロセスが失敗する原因となります。

    回避策
    • Windows 版 vCenter Server または vCenter Server Appliance のデプロイ時には、テキスト ボックスには正規の ASCII 文字のみを使用します。ただし、次の文字は例外です: 角括弧、スラッシュ (/)、バックスラッシュ (\)、キャレット (^)、コロン (:)、セミコロン (;)、山括弧 (< と >)、引用符 (')、二重引用符 (")、ドル記号 ($) およびアンパサンド (&)。
  • 一部のアンチウイルス ソフトウェアが実行されていると VMware クライアント統合プラグインのインストールおよびアンインストールが失敗することがある

    一部のアンチウイルス ソフトウェア(Avira Antivirus など)が実行されているときに VMware クライアント統合プラグインのインストールまたはアンインストールを試みると、操作が失敗することがあります。アンチウイルス ソフトウェアが Windows ホスト ファイルへのアクセスをブロックすることがあります。次のようなエラーメッセージが表示されることがあります:Error overwriting hosts file: boost::filesystem::copy_file: Access is denied: C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts.new, C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts\

    回避策
    • VMware クライアント統合プラグインのインストールまたはアンインストール前にアンチウイルス ソフトウェアを無効にします。
  • vSphere Web Client のログイン ページでクライアント統合プラグインの正しいバージョンが検出されないことがある

    クライアント統合プラグインの以前のバージョンをシステムにインストールしても、vSphere Web Client のログイン ページではクライアント統合プラグインのアップグレードを要求されません。vSphere Web Client へのログイン後、[ヘルプ] > [VMware vSphere のバージョン情報] を選択すると、ダイアログにクライアント統合プラグインをアップグレードするためのリンクが表示されます。

    回避策
    • vSphere Web Client にログインし、[ヘルプ] > [VMware vSphere のバージョン情報] を選択します。[クライアント統合プラグインのアップグレード] リンクをクリックしてプラグインの最新バージョンをインストールします。
  • vCenter Server 5.5 の vCenter Server 6.0 へのアップグレード後の Virtual SAN ホストのアラーム
    次の Virtual SAN ホスト ベンダー プロバイダの登録のアラームが、vSAN クラスタを使用する vCenter Server 5.5 インスタンスのアップグレード後に表示されます。

    Virtual SAN ホスト ベンダー プロバイダの登録または登録解除に失敗したときにトリガーされるデフォルト アラームこの時点で Virtual SAN ホスト ベンダーのプロバイダの登録は成功しており、アラームには意味がありません。

    回避策
    • アラーム メッセージを無視します。
  • vSphere 6.0 に関連しないライセンス関連のアラームが表示されることがある
    vCenter Server システムの [アラーム定義] リストで、vSphere 6.0 リリースには適用されない以下のライセンス アラームが表示されることがあります。
    1. ライセンス エラー
    2. ライセンス ユーザーしきい値監視
    3. ライセンス容量の監視
    4. ホストのフラッシュ容量が Virtual SAN のライセンス制限を超えています
回避策
    • vSphere 6.0 リリースには適用されないライセンス アラームは無視します。

  • OS X クライアント コンピュータ上で Mozilla Firefox バージョン 23.0 以降を使用して、vSphere Web Client 内の仮想マシンに USB デバイスを接続しようとすると、エラー メッセージが表示されて失敗する

    OS X クライアント コンピュータ上にクライアント統合プラグインをインストールした後、Mozilla Firefox バージョン 23.0 以降を使用して vSphere Web Client にログインします。パワーオンされた仮想マシンに USB コントローラを追加し、クライアント コンピュータに USB デバイスを接続します。OS X クライアント コンピュータから仮想マシンに USB パススルー デバイスを追加しようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

    内部エラーが発生しました。エラー #1132。クライアントを再ロードすることをお勧めします。

    Mozilla Firefox バージョン 23.0 以降では、混合アクティブ コンテンツ設定がデフォルトで有効です。この設定により、vSphere Web Client とブラウザ間の通信がブロックされます。

    回避策
    1. Mozilla Firefox の構成エディタから security.mixed_content.block_active_content 設定のデフォルト設定を変更します。
    2. OS X クライアント コンピュータ上の Mozilla Firefox バージョン 23.0 以降のアドレス バーに about:config と入力し、Enter キーを押します。
    3. 警告ダイアログが表示されたら、最新の注意を払って使用する をクリックします。
    4. [検索] テキスト ボックスに security.mixed_content.block_active_content と入力して、使用可能なブラウザ設定のリストをフィルタします。
    5. security.mixed_content.block_active_content 設定をダブルクリックして、値を false に変更します。
    6. Mozilla Firefox バージョン 23.0 以降を使用して vSphere Web Client にログインし、OS X クライアント コンピュータからパワーオンされた仮想マシンに接続された USB デバイスを追加します。

  • vSphere Web Client にログインできない

    1 時間以上 vSphere Web Client を使用しないとセッションがタイムアウトとなり、次のポップアップ メッセージが表示されます。
    vSphere Web Client セッションを認証できなくなりました。[OK] をクリックして新しいログインを試みます。
    ダイアログで [OK] をクリックすると、同じダイアログが再表示されるか、次のようなエラー メッセージが表示されます。

    vSphere Web Client は vCenter Single Sign-On Server に接続できませんでした。

    回避策
    • 次のいずれかのタスクを実行します。
    1.  vSphere Web Client を異なるブラウザで開きます。
    2. 使用するブラウザで、vSphere Web Client セッションに関連付けられたブラウザの Cookie を削除します。ブラウザ セッションは vCenter Server インスタンスの IP アドレスによって識別できます。

  • Mac OS 上の Firefox ブラウザで vSphere Web Client を使用すると右クリック メニューが使用できない

    Mac OS の Firefox ブラウザ(バージョン 34 以降)で vSphere Web Client を使用している場合、右クリック メニューが非表示になるため使用できません。Firefox の最新のアップグレードでは Flash Player で問題が発生するため、右クリック メニューがその影響を受けます。

    回避策
    • 次のいずれかの回避策を実行します。
    1. Ctrl キー + 左クリックを使用して、右クリック メニューにアクセスします。
    2. オブジェクトの右クリック メニューを使用する代わりに、オブジェクトを選択して [アクション] ドロップダウン メニューを使用します。このメニューは、選択したオブジェクト名の横の、中央のワークスペースの上部のタイトル領域にあります。
    3. サポートされている別のブラウザまたは前のバージョンの Firefox ブラウザを使用します。

  • Windows 上で Firefox を使用して vSphere Web Client に接続すると、クライアント統合プラグインをインストールしているにもかかわらずクライアント統合プラグインをダウンロードするように要求される

    Windows 上でクライアント統合プラグインをインストールした後で、Firefox を使用して vSphere Web Client に接続するとプラグインが認識されません。[Windows セッション認証を使用してください] を含めてクライアント統合プラグイン機能を使用して vSphere Web Client に接続することはできません。

    回避策
    • この問題を解決するには、次のいずれかを試してください。
    1. Firefox をアンインストールし、マシンを再起動して Firefox およびクライアント統合プラグインをインストールします。
    2. Firefox およびクライアント統合プラグインを再インストールした後に問題が発生する場合、vmware-localhost 証明書をインポートするように Firefox オプションを編集します
    3. Firefox で [オプション] ウィンドウを起動し、[詳細] タブで [証明書] を選択します。
    4. [証明書] タブで [証明書を表示] をクリックし、[認証局証明書] タブで [インポート] をクリックします。
    5. C:\ProgramData\VMware\CIP\ssd\ssl ディレクトリにある cacert.pem ファイルを探して選択します。
    6. [この認証局による Web サイトの識別を信頼する] を選択し、vmware-localhost が [認証局証明書] タブにリストされていることを確認します。
    7. 証明書を Firefox にインポートした後に問題が発生する場合、https://support.mozilla.org/en-US/kb/profile-manager-create-and-remove-firefox-profiles#w_creating-a-profile の手順に従って新しいユーザー プロファイルを作成し、クライアント統合プラグインを再インストールします。
    8. 新しいユーザー プロファイルを作成した後で問題が発生する場合、Microsoft Internet Explorer または Google Chrome を使用して vSphere Web Client に接続します。

  • VMware Tools をアップグレードした後、静止したスナップショットによってゲスト OS が ESXi 5.5 で応答しなくなる

    ユーザーが、VMware Tools バージョン 9.4.x からバージョン 9.10.0 にアップグレードされた ESXi 5.5 ホスト上で実行する Linux 仮想マシンで静止スナップショットの操作を実行すると、ゲスト OS が応答しなくなります。静止スナップショットの操作は主にバックアップ ソリューションで使用されます。

    VMware Tools 9.4.x には ESXi 5.5.x が同梱され、VMware Tools 9.10.0 には ESXi 6.0 が同梱されます。

    回避策
    • この問題を回避するには、以下を実行します。
    1. ESXi 5.5.x から ESXi 6.0 へホストをアップグレードする。
    2. VMware Tools 9.10.0 へアップグレードする。
    3. 影響を受ける仮想マシンをパワーオフしてからパワーオンし、それから静止スナップショットの操作を実行します。

  • 互換性のあるフィルタがインストールされていないホストで、IoFilter 用に構成されているディスクを備えた仮想マシンをパワーオンしようとすると失敗する

    IoFilter フィルタ用に構成されているディスクを備えた仮想マシンを、互換性のあるフィルタを持たないホストに登録すると、登録は成功します。しかし、仮想マシンをパワーオンしようとしても、プロセスは失敗します。

    回避策
    • 互換性のある IoFilter がインストールされたホストに仮想マシンを移行します。

結構いろいろありますね。特にFireFox周りのソリューションは、Macユーザーを含め要チェック事項だと思います。

重要な内容をピックアップしましたがそれ以外にもたくさん情報があります。
詳細は以下からご確認いただけます。

ESXi6.0 Update 1
VMware ESXi 6.0 Update 1 リリース ノート

vCenter Server Update 1
VMware vCenter Server 6.0 Update 1 リリース ノート





さらなる進化をするvCloud Air(4) ただのIaaSだけじゃない、vCloud Air SQL誕生

vCloud Airは、ただのIaaS基盤との認識がまだぬぐえませんが、PaaSエリアもどんどんとラインナップが広まっています。

前回は、Googleとのアライアンスによるストレージを中心としたサービスを紹介しましたが、ストレージと人気を二分するサービスのもう一つが「リレーショナルデーターベースサービス」です。

こちらもついに出ました!

vCloud Air SQL

です。

AWSでいうところのRDSのようなサービスとなり、vCloud AirのVPCで利用する仮想マシンから、vCloud Air SQLで提供するRDBMSにアクセスするとが可能となります。

従来は、仮想マシンにSQL Serverをインストールして仮想マシンとしてDBサーバーを構築する必要がありましたがライセンス的にも割安とは限りませんし、仮想マシンのメンテナンスはユーザーサイドになってしまいます。

しかし、vCloud Air SQLを利用すれば、DBを利用するだけでメンテナンスを考える必要がありません。

SaaSやASPでアプリケーションを提供しているシステム開発会社さんの基盤としても、vCloud Airはベストマッチな基盤になってきた感じがしますね。




さらなる進化をするvCloud Air(3) 待ちに待った、オブジェクトストレージもリリース

AWSに比べてどうしてもvCloud Airが見劣りしてしまっていた機能の一つがObject Storageの存在でした。やはりAWSの「S3」のように、安い、それなりにいろいろできる(たとえば静的WEbページのWEBサーバー等々)、けど遅いという、特徴的なストレージで、クラウドという第一歩を踏み出すユーザーの選択肢として最も多い、ファイルバックアップというエリアにこのS3がマッチするケースが多く、vCloud AirのIaaSだけではどうしてもカバーできないエリアでした。

しかし、GoogleとのアライアンスをGoogle Cloud StorageサービスがOEM提供されるようです。
また、VMwareの親会社であるEMCから発売されている「Viper」ベースのオブジェクトストレージのサービスも発表される模様です。

そのほかにも、Googleより
  • Google Big Query
  • Google Cloud DNS
  • Google Cloud Database
も提供予定のようです。

これでPaaSエリアもvCloud Airで対応可能になりますね。




さらなる進化をするvCloud Air(2) 夢のCloss Cloud vMotion !

vCloud Airに関するアップデートで最も大きかったのはずばり

Closs Cloud vMotion

だと思います。

VMwareは、ハイブリッドクラウドを提唱していますが、さらにシームレスなオンプレとクラウドの融合を目指し、ユニファイドハイブリッドクラウドと呼称を変更しました。

それにふさわしい機能がこのCloss Cloud vMotionになると思います。

なんと、オンプレにある仮想マシンをそのままvMotionで、vCloud Airに持って行けるという、今まで実現不可能だと思われていましたが、できればものすごい夢のような機能です。

まだ、Project Skyscraperというプロジェクトで現在進められており、TechPreviewという段階ではありますが、
  • Long Distance vMotion
  • Closs vCenter vMotion
  • NSXによるL2VPN
の3つの機能を利用すれば、確かに実現不可能ではない話になります。
要は、役者は揃った状態ですね。

Long Distance vMotionは、速度遅延150msec以内が要件とありますので、おそらく同じ仕様が要求されると想定されます。
150msecであれば、日本国内どこからでも、日本リージョンのvCloud Airサービスであれば、問題ない範囲だと思います。

期待度が高い機能ですが、リリースはもう少し待つ必要があるようです。




さらなる進化をするvCloud Air(1) ついにOndemand型 DRサービス開始予定へ!

VM World 2015も無事開催を終えたようですが、今回のVMWorldでは、かなり多くの製品アップデートやプロジェクトの発表がありました。
気になったアップデート情報について記載をしていきたいと思います。

特に
VMWorldでも大きなアップデートが大きかったのは、クラウド系だと思います。

さてその1つめに紹介したいのは

Disaster Recovery OnDemand

です。

VMwareのホームページによると
ヴイエムウェアは、VMware vCloud Air Disaster Recoveryに従量課金制の料金モデルを追加しました。このモデルでは、保護対象となる各仮想マシン(VM)の定額使用料に加え、このVMが消費するストレージ量の利用分が課金されます。DRテストの実行時やDR発生時には、稼働するVMが消費するコンピューティング リソースのみが課金されます。
(参考)http://www.vmware.com/jp/company/news/releases/vmw-unified-hybrid-090115.html

と記載があります。

今まではサブスクリプション型で月額固定であったため、中小企業で1台のサーバーをDRで保護したいといった場合に多少オーバースペックになるケースもありましたが、こちらを利用すれば、使った分だけの費用となるため、小規模ユーザーでも手軽にDR環境を手に入れることができます。

金額体系等はまだ出ておりませんが、vCloud Airを使うことでDRを簡単に構築できるというメリットがよりいっそう高まることは間違いなさそうです。
ちなみにリリース予定は2015年10月~12月の間のようです。




Disaster Recovery OnDemand