2017年4月2日日曜日

Windows10のSysprep時注意点

世間では、Windows10も一般化し企業での導入も普及期に入りWin7からの移行のケースも増えてきたかと思います。
Windows10には、様々なエディションが有りアップデートプログラムの適用について、様々なパターンを選ぶことができるようになっています。

さて、Windows10で一般的なVLKイメージで展開する際に、まずゴールドイメージにWindows Updateを施した後に、Horizon View側で展開の設定を行うかと思います。
この際に、Sysprep経由での展開時に失敗することがあります。

実際に手動でWindows10のゴールドイメージにsysprepをかけようとしても、以下のようなエラーが出て正しくsysprep自体が動作しません。
 

実際に、C:\Windows\System32\Sysprep\Panther\setupact.logを見ると以下のようなエラーが出ています。

2017-04-02 16:25:16, Error SYSPRP Package Microsoft.MicrosoftSolitaireCollection_3.9.5100.0_x64__8wekyb3d8bbwe was installed for a user, but not provisioned for all users. This package will not function properly in the sysprep image.
2017-04-02 16:25:16, Error SYSPRP Failed to remove apps for the current user: 0x80073cf2.
2017-04-02 16:25:16, Error SYSPRP Exit code of RemoveAllApps thread was 0x3cf2.
2017-04-02 16:25:16, Error [0x0f0082] SYSPRP ActionPlatform::LaunchModule: Failure occurred while executing 'SysprepGeneralizeValidate' from C:\Windows\System32\AppxSysprep.dll; dwRet = 0x3cf2
2017-04-02 16:25:16, Error SYSPRP SysprepSession::Validate: Error in validating actions from C:\Windows\System32\Sysprep\ActionFiles\Generalize.xml; dwRet = 0x3cf2
2017-04-02 16:25:16, Error SYSPRP RunPlatformActions:Failed while validating SysprepSession actions; dwRet = 0x3cf2
2017-04-02 16:25:16, Error [0x0f0070] SYSPRP RunExternalDlls:An error occurred while running registry sysprep DLLs, halting sysprep execution. dwRet = 0x3cf2
2017-04-02 16:25:16, Error [0x0f00d8] SYSPRP WinMain:Hit failure while pre-validate sysprep generalize internal providers; hr = 0x80073cf2

さて、これはWindows Updateによりストアアプリの変更がおこなわれてしまうことによる弊害のようです。

実際には以下の情報が参考になります。

(参考)Windows 10 (バージョン 1511) における Sysprep 実行時の注意点
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2015/12/20/windows-10-1511-sysprep/

こちらの中で紹介があるとおり、グループポリシーの変更行うことで対応が可能なようです。
私が検証する限り、1611ビルドのWindow10 Proのメディアに対して、Windows Update後に以下の対応を行ってもsysprepは成功しましたので、誤ってWindows Updateをかけてしまった後でもマスターの再作成は不要だと思います。


では回避法の手順を、おさらいしておきましょう。
※グループポリシーといえども、今回はClientOSのマスターであるためドメインに参加する前と考え、AD側での適用ではなく、クライアントOS本体のポリシー(ローカルコンピューターポリシー)を変更します。

1.まずは、該当のWindows10 Clientからファイル名を指定して実行をクリックします。

2.実行アプリケーションに「gpedit.msc」を入れて起動します。


3. [ローカルコンピューターポリシー]→[Windows コンポーネント]→[クラウド コンテンツ]の順にツリーを奨めていきます。

4.「Microsoft コンシューマー エクスペリエンスを無効にする」をダブルクリックします。

5.オプション選択画面が表示されますので、「有効」を選択し、OKをクリックします。

6.パラメーターが有効になっていることを確認し、ローカルグループポリシーエディタを終了します。

7.最後にコマンドプロンプトから「gpupdate」を実行し、ポリシーを反映させます。

これで、完了です。
この後は、sysprepを実行すると、正常に処理が完了します。

Horizon Viewのマスターとして利用する際に、Quickprepではなく、Sysprepを利用する場合は、あらかじめこの作業を行っておきましょう。





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